用具解説

VCORE 2026とEZONE 2025の違い|実際に比較して分かったスピンとパワーの違い

VCOREは自然に回転がかかり、EZONEはパワー系なのに打球感が柔らかい。この記事では実際に打ち比べた結果に加え、当サイトの5軸スコアとの一致度も確認したうえで、全23モデルの公式スペックとあわせてVCOREとEZONEの違いを比較していきます。

結論|VCOREは自然に回転がかかり、EZONEはパワー系なのに打球感が柔らかい

当サイトが実際にVCORE 100(2026年モデル)とEZONE 100(2025年モデル)を打ち比べたところ、VCOREは自然と回転がかかり、EZONEはパワー系のシリーズでありながら打球感は柔らかいという印象になりました。この体感は、後述する当サイトの5軸スコアとも一致しています。

ただし「スピンのVCORE/パワーのEZONE」という言い方でシリーズ全体を二分するのは、2026年時点のラインアップには正確に当てはまりません。EZONEは全12モデルが16×19パターンで統一されている一方、VCOREは16×18・16×19・16×20の3パターンを使い分けています。スピン量の振れ幅が大きいのはむしろVCOREの方で、シリーズ内でキャラクターが揃っているのはEZONEです。「VCOREを買えばスピンが増える」ではなく「VCOREの中でどのパターンを選ぶかでスピン量が変わる」というのが、実数に近い理解です。

以下、この結論の根拠を、公式スペックの検証→実際の試打→当サイトのスコアとの突き合わせ→選べる範囲、の順に見ていきます。

「スピンのVCORE/パワーのEZONE」はどこまで正しいか

VCOREとEZONEの違いは、フェイスサイズや重量だけでなく、フレームの形状やメーカーが推奨するストリングにも表れています。ここでは公式に確認できる数値だけで、この定説がどこまで裏付けられるかを検証します。

公式に確認できる違い|推奨ストリングと素材

ヨネックス公式オンラインショップの個別商品ページには「推奨ストリング」「推奨テンション」「フレーム素材」の記載があります。VCORE 100はポリツアーレブ/ポリツアーフォース/レクシスコンフォートを推奨し、フレーム素材は「高弾性カーボン+2G-Namd FLEX FORCE+Servo Filter+VDM」です。EZONE 100(2025)はポリツアープロ/ポリツアーストライク/レクシススピードを推奨し、フレーム素材は「高弾性カーボン+2G-Namd Speed+VDM+MINOLON」です。推奨テンションはどちらも45-60lbsで共通しています。

VCOREにはスピン系ストリングの代表格であるポリツアーレブが、EZONEにはオールラウンドに使われるポリツアープロが推奨されています。これはメーカー自身が想定する使い方の違いとして読める材料ではありますが、推奨ストリングはラインアップの一例であり、これだけで「VCORE=スピン、EZONE=パワー」と言い切れるほど強い根拠ではありません。

ストリングパターン|EZONEは全12モデルが16×19、VCOREは16×18〜16×20を使い分ける

シリーズ全体のストリングパターンを集計すると、次のようになります。

パターンVCORE(全11モデル)EZONE(全12モデル)
16×184モデル(α・αL・αSL・102)
16×195モデル(Pro 97・98・98L・100・100L)12モデル(全モデル)
16×202モデル(95・100D)

EZONEは全12モデルが16×19で統一されており、ストリングパターンにおけるシリーズ内でのスピン特性のばらつきはありません。一方VCOREは16×18(横糸の本数が少なくストリング間隔が広い、スピンが出やすいとされる疎パターン)から16×20(横糸の本数が多くストリング間隔が狭い、コントロール寄りの密パターン)まで3種類を使い分けており、シリーズ内でのばらつきはEZONEより大きくなっています。当サイトのスコア算出でもパターンごとにスピンの基準値が変わるため、この振れ幅の違いは後述するスコアにも反映されています。各モデルの詳しいパターンは、後の一覧表で確認できます。

ビーム幅|どちらもセンターが張り出す形状で、VCOREもストレートではない

VCORE 100・EZONE 100はどちらもフレーム断面が丸型で、ヘッド・センター・スロートのビーム幅はいずれもセンター部が最も張り出す形状です。VCORE 100はヘッド24mm・センター26mm・スロート23mm(ヨネックス公式ページに厚さの記載欄が無いため、Tennis Warehouseの実測値を採用)、EZONE 100(2025)はヨネックス公式で24.5-26.5-23.0mmと公表されています。

センター部が張り出す形状はVCORE・EZONEどちらにも共通しており、「VCOREはビーム幅が均一なストレート形状」という理解は実数と一致しません。なおVCORE 100のセンター値(26mm)は第三者の実測値、EZONE 100のセンター値(26.5mm)はメーカー公式の公表値と、出典が異なる2つの数値です。測定条件が揃っていない以上、この0.5mmの差を設計差として読むことはできません。

素材|VDMは両シリーズに搭載されている

前述のとおり、VCORE 100の素材構成は「高弾性カーボン+2G-Namd FLEX FORCE+Servo Filter+VDM」、EZONE 100(2025)は「高弾性カーボン+2G-Namd Speed+VDM+MINOLON」です。振動吸収技術「VDM」はどちらのシリーズにも搭載されており、VDMの有無はシリーズを分ける要素ではありません。一方でMINOLONはEZONE側だけの素材で、この差は後の章で扱う打球感の話に関わってきます。

実際に打ち比べた結果

公式スペックの検証だけでは「打ってみてどう感じるか」まではわかりません。ここでは当サイトが実際にVCORE 100(2026年モデル)とEZONE 100(2025年モデル)を打ち比べた結果を紹介します。

試打者の条件

項目内容
テニス歴20年以上
競技レベル草トー年1〜2回出場。一般大会B級優勝、A級(オープン)は1回勝てる程度。スクールは最上位クラス
年齢帯・体格30代後半/181cm・68kg
利き手・バック右/両手打ち
プレースタイルオールラウンダー
得意ショットフォア逆クロス
苦手ショットスマッシュ
普段のラケットPrince Tour 100(305g・2025年モデル)
普段のストリングヨネックス ポリツアープロ 1.20
普段のテンション46 / 44 lbs

試打者が普段使っているPrince Tour 100(305g)は、ビーム幅がヘッド22mm・センター23mm・スロート20mm、バランス313mm、フレーム断面はハイブリッド型です。これに対し、今回試打したVCORE 100はビーム幅24/26/23mm・バランス320mm、EZONE 100はビーム幅24.5/26.5/23.0mm・バランス320mmで、どちらも普段のラケットよりビームの各部が厚く、バランス値も高め(トップヘビー方向)です。つまり今回の試打には、基準にしているラケットより両方とも飛ぶ方向に感じやすいバイアスが、比較を始める前から存在します。

打ち比べて分かったこと

VCORE 100とEZONE 100を実際に打ち比べてみると、両モデルには明確なキャラクターの違いがありました。 今回の試打で特に印象に残ったのは、VCORE 100は自然に回転がかかりやすいこと、EZONE 100はパワー系のラケットでありながら柔らかい打球感があることの2点です。

VCORE 100は自然にスピンがかかる

VCORE 100を打ってまず感じたのは、ボールに回転をかけやすいことです。 強くスピンをかけようと意識しなくても、スイングしていくことで自然とボールが回転してくれます。特にストロークでは、ボールをしっかり振り抜きながらも、回転によってコートに収めやすい印象があります。 VCOREらしいスピン性能を求めているプレーヤーにとって、この「自然に回転がかかる感覚」は大きな魅力になりそうです。 また、回転をかけたストロークやサーブは、バウンド後にボールが大きく弾み、鋭く切れていく感覚がありました。 こうした特徴を考えると、VCORE 100は単純に「スピンがかけやすい」だけではなく、回転を利用して相手の打点を上げたり、コートの後方へ押し込んだりすることに向いたラケットと言えそうです。

EZONE 100はパワー系なのに柔らかい

一方、EZONE 100で印象的だったのが打球感です。 EZONEはパワー系のシリーズとして知られていますが、実際に打ってみると、パワー系ラケットにありがちな硬さはそれほど強く感じませんでした。 むしろ、マイルドで柔らかい打球感があります。 十分なパワーを持ちながら、打球感は柔らかい。この組み合わせがEZONE 100の大きな特徴だと感じました。 また、ボールはバウンド後に高く跳ねるというよりも、前方向へ伸びていくような印象があります。 スライス系のショットでは、その特徴がさらに分かりやすく、バウンド後に滑るように前へ伸びる球になりやすいと感じました。

VCOREは「跳ねる」、EZONEは「伸びる」

2本を比較すると、球質にも違いがあります。 VCORE 100は回転によってバウンド後にボールが跳ねやすく、相手の打点を高くしやすいタイプ。 一方、EZONE 100はボールを前へ押し出すような感覚があり、バウンド後も前方向へ伸びていくタイプです。 そのため、次のイメージで捉えると、それぞれの違いが分かりやすいでしょう。

  • VCORE 100=回転を利用して跳ねさせる
  • EZONE 100=パワーを利用して前へ伸ばす

EZONE 100は「パワーだけ」のラケットではない

EZONE 100について特に興味深いのは、パワー系ラケットでありながら、打球感にマイルドさがある点です。 EZONE 100はパワー系のラケットだと思って打ちましたが、実際に打ってみるとパワー系ラケットにありがちな硬さは感じず、打球感はむしろ柔らかいと感じました。 ボールを楽に飛ばせるだけでなく、インパクト時の感触が比較的柔らかく、パワーとフィーリングを両立させている印象があります。 そのため、「パワー系ラケットは硬くて扱いにくそう」と感じているプレーヤーにも、EZONE 100は候補に入れやすいモデルでしょう。

当サイトのスコアと、実際の打球感を突き合わせる

ここからは、当サイトのラケット詳細ページに載せている5軸スコアが、実際の試打結果とどこまで一致するかを見ていきます。

5軸スコアはどうやって付けているか

当サイトの5軸スコア(パワー・スピン・コントロール・操作性・打球感)は、重量・フェイスサイズ・ビーム幅・ストリングパターン・RA値(フレーム硬さ)などのスペックから式で基準値を算出し、そこに手動補正を加えて決めています。メーカー独自の振動吸収技術のように、数式だけでは表現しきれない要素は式のあとに手で補正しており、この記事のスコアも例外ではありません。つまり5軸スコアは機械的に算出しただけの数値ではなく、他モデルとの相対的な位置を示す指標であり、絶対的な性能値ではありません。

RA値(フレーム硬さ)はヨネックスが公式に公表しておらず、当サイトでは第三者の実測値に頼っています。VCORE 100(2026)とEZONE 100(2025)は、いずれもTennis Warehouseの実測値をRA値の出典として記録しています。

突き合わせ表|一致した3軸と、未検証の2軸

評価軸VCORE 100EZONE 100スコア上の差試打の印象一致したか
スピン8874VCOREが14点高い自然と回転がかかる一致
パワー8185EZONEが4点高いパワー系のシリーズ一致
打球感7378EZONEが5点高いEZONEの方が柔らかい一致
コントロール6771EZONEが4点高い判断材料なし未検証
操作性7878差なし判断材料なし未検証

スピン・パワー・打球感の3軸は、今回の試打の印象とスコアの大小関係が一致しました。一方でコントロールと操作性は、今回の試打では判断できるだけの材料がないため、一致・不一致を判定していません。一致した軸だけを取り上げて全体が裏付けられたかのように見せるのは誠実ではないため、未検証の2軸は未検証のまま記録しています。

なお、この表では10点満点や100点満点による総合点は付けていません。1回の試打だけで確定的な総合評価を出すことはできないためです。ここで示せるのは、あくまで個別の軸ごとの大小関係が試打の印象と一致したかどうかまでです。

RA値が硬くても打球感は柔らかい|MINOLONが説明になる

RA値はVCORE 100が65、EZONE 100が68です。 RA値はフレームの曲げ剛性を表す指標であり、振動減衰性を表す指標ではありません。EZONE 100(2025)は新素材MINOLONを採用しており、ヨネックスの公表では振動減衰性が従来モデル比5.8%向上しているとされています。RA値では硬い側にあるEZONEの打球感が柔らかく感じられたのは、指標が測っているものが違うために起きた食い違いであって、矛盾ではないと考えられます。

VCOREとEZONEは、そもそも選べる範囲が違う

VCOREは全11モデル、EZONEは全12モデルを展開していますが、カバーしているフェイスサイズと重量の範囲は同じではありません。まずフェイスサイズから見ていきます。

フェイスサイズ|95〜97はVCORE、105〜115はEZONEにしかない

フェイスサイズVCOREEZONE
95in²VCORE 95
97in²VCORE Pro 97
98in²VCORE 98VCORE 98LEZONE 98EZONE 98L
100in²VCORE 100VCORE 100DVCORE 100LVCORE αVCORE αLVCORE αSLEZONE 100(2025)EZONE 100(2024)EZONE 100 TourEZONE 100LEZONE 100SLEZONE アルファEZONE アルファL
102in²VCORE 102
105in²EZONE 105
110in²EZONE 110
115in²EZONE 115

95in²・97in²はVCOREにしかモデルがなく、105in²・110in²・115in²はEZONEにしかモデルがありません。両シリーズに選択肢があるのは98in²と100in²だけで、フェイスサイズを先に決めることで、比較対象そのものが片方のシリーズに絞られる場合があります。

重量|280g・290gはVCORE、250〜270gはEZONEにしかない

重量VCOREEZONE
245gVCORE αSL(100in²)
250gEZONE 115(115in²)
255gEZONE 110(110in²)
260gVCORE αL(100in²)EZONE アルファL(100in²)
270gEZONE 100SL(100in²)
275gVCORE α(100in²)EZONE 105(105in²)・EZONE アルファ(100in²)
280gVCORE 100L(100in²)
285gVCORE 98L(98in²)EZONE 100L(100in²)・EZONE 98L(98in²)
290gVCORE 102(102in²)
300gVCORE 100(100in²)EZONE 100(2025)EZONE 100(2024)(ともに100in²)
305gVCORE 98(98in²)・VCORE 100D(100in²)EZONE 98(98in²)
310gVCORE 95(95in²)・VCORE Pro 97(97in²)EZONE 100 Tour(100in²)

280g・290gはVCOREにしかモデルがなく、250g・255g・270gはEZONEにしかモデルがありません。ただし同じ245g前後でも、VCORE αSLは100in²、EZONE 110・115は110in²・115in²とフェイスサイズが大きく異なる点には注意が必要です。「軽さ」だけで比較すると、フェイスサイズの違いを見落とすことがあります。

価格|98インチ同士で5,500円の差がある

価格帯VCOREEZONE
¥26,400α・αL・αSLアルファ・アルファL
¥35,200110・115
¥37,400Pro 9798
¥42,90098・98L・100・100D・100L・10298L・100(2024/2025)・100 Tour・100L・100SL・105
¥44,00095

98in²同士で比べると、VCORE 98(¥42,900)とEZONE 98(¥37,400)には5,500円の差があります。一方、軽量版のVCORE 98LとEZONE 98Lはどちらも¥42,900で価格差はありません。エントリーモデル(VCORE α系・EZONE アルファ系)はどちらも¥26,400、オーバーサイズのEZONE 110・115は¥35,200です。ここで示している価格は当サイト掲載の参考価格であり、実売価格ではありません。

VCORE 全11モデルのスペック一覧

モデルフェイス重量バランスパターン価格発売年
VCORE 9595in²310g310mm16×20¥44,0002023
VCORE Pro 9797in²310g310mm16×19¥37,4002022
VCORE 9898in²305g315mm16×19¥42,9002023
VCORE 98L98in²285g325mm16×19¥42,9002026
VCORE 100D100in²305g315mm16×20¥42,9002023
VCORE 100100in²300g320mm16×19¥42,9002026
VCORE 100L100in²280g330mm16×19¥42,9002023
VCORE α100in²275g330mm16×18¥26,4002023
VCORE αL100in²260g335mm16×18¥26,4002023
VCORE αSL100in²245g340mm16×18¥26,4002023
VCORE 102102in²290g325mm16×18¥42,9002026

VCOREはフェイスサイズ95〜102in²・重量245〜310gの範囲に11モデルを展開しています。100in²・16×19・300gのVCORE 100が標準モデルで、α系3モデルは価格を抑えたエントリーラインです。

EZONE 全12モデルのスペック一覧

モデルフェイス重量バランスパターン価格発売年
EZONE 9898in²305g315mm16×19¥37,4002025
EZONE 98L98in²285g330mm16×19¥42,9002026
EZONE 100 Tour100in²310g315mm16×19¥42,9002024
EZONE 100(2025)100in²300g320mm16×19¥42,9002025
EZONE 100(2024)100in²300g320mm16×19¥42,9002024
EZONE 100L100in²285g325mm16×19¥42,9002024
EZONE 100SL100in²270g330mm16×19¥42,9002024
EZONE アルファ100in²275g330mm16×19¥26,4002024
EZONE アルファL100in²260g335mm16×19¥26,4002024
EZONE 105105in²275g330mm16×19¥42,9002024
EZONE 110110in²255g335mm16×19¥35,2002024
EZONE 115115in²250g360mm16×19¥35,2002024

EZONEはフェイスサイズ98〜115in²・重量250〜310gの範囲に12モデルを展開しています。オーバーサイズのEZONE 110EZONE 115はVCOREにない選択肢で、価格も¥35,200とやや抑えられています。

世代違い・型落ちモデルをどう考えるか

VCORE・EZONEどちらのシリーズも、全モデルが同じ年に発売されているわけではありません。VCOREはPro 97が2022年、95・98・100D・100L・α系が2023年、100・102・98Lが2026年と3世代にまたがっています。EZONEも100(2024)・100 Tour・100L・100SL・105・110・115・アルファ系が2024年、98・100(2025)が2025年、98Lが2026年と世代が分かれています。型落ちだからといって当サイトの掲載から外しているわけではなく、発売年の新しいモデルとあわせて掲載しています。

もっとも分かりやすい例がEZONE 100です。2024年モデルと2025年モデルが併存しており、フェイスサイズ・重量・バランス・価格(¥42,900)はどちらも同じです。ヨネックスの公表では、2025年モデルは新素材MINOLONを採用しビーム形状を見直した新世代で、2024年モデルは当サイトに旧世代として残しているモデルです。型落ちのモデルを選ぶ場合は、価格が同じであれば発売年の新しい世代を優先し、価格差がある場合は世代差と価格差を天秤にかけて判断するとよいでしょう。

タイプ別|あなたはどちらを選べるか

跳ねる球で組み立てたい人/伸びる球で押したい人

回転をかけて弾むボールでラリーを組み立てたい人にはVCORE、滑るように伸びる球でフラット気味に押していきたい人にはEZONEが合う可能性があります。今回の試打でも、VCOREは自然と回転がかかり、EZONEはパワー系でありながら打球感は柔らかいという印象でした。ただしこれは1回の試打から得られた傾向であり、実際に試打して確かめることをおすすめします。

100in²・300g前後で迷っている人

VCORE 100(2026年・16×19)とEZONE 100(2025年・16×19)はフェイスサイズ・重量・バランス・価格まで共通しており、両シリーズに選択肢がある数少ない帯です。フレーム形状とメーカー推奨ストリングの違い、実際に打ち比べた結果は前章までのとおりです。

98in²で迷っている人

VCORE 98EZONE 98は重量・バランスがほぼ同じですが、価格には5,500円の差があります。軽量版のVCORE 98LEZONE 98Lはどちらも2026年モデルで、価格も同じです。

軽さ・大きいフェイスを優先する人

より軽く、より大きなフェイスを探している場合はEZONEのEZONE 105EZONE 110EZONE 115に選択肢があります。ジャンル別のおすすめは軽量ラケットランキング、パワー重視ならパワー系ランキング、スピン重視ならスピン系ランキングも参考にしてください。自分に合うタイプを絞り込みたい場合はラケット診断も利用できます。

95〜97in²が欲しい人

95in²・97in²はEZONEに該当モデルがなく、選べるのはVCOREだけです。密ストリングでコントロールを重視するVCORE 95と、このラインアップの中で最も古い2022年モデルであるVCORE Pro 97が候補になります。

まとめ

VCOREとEZONEは、実際に打ち比べるとVCOREが自然と回転がかかり、EZONEはパワー系でありながら打球感が柔らかいという違いがありました。この体感は当サイトの5軸スコアとも一致していますが、コントロールと操作性については今回の試打だけでは判断できていません。

また「スピンのVCORE/パワーのEZONE」という単純な二分は、ストリングパターンの実数を見ると2026年のラインアップには当てはまりません。EZONEは全12モデルが16×19で統一されている一方、VCOREは16×18〜16×20の3パターンを使い分けており、スピン量が変わるのはむしろVCOREの中でのパターン選びです。

シリーズ名で選ぶ前にフェイスサイズと重量で選べる範囲が決まる点は変わりません。95〜97in²はVCORE、105in²以上はEZONEにしか選択肢がなく、98in²・100in²だけが両シリーズを比較できる帯です。この帯で迷う場合は、本記事のフレーム形状・推奨ストリングの違いと、実際に打ち比べた結果を参考にしてください。