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ウィルソンのテニスラケット選び方|9シリーズ37モデルはここが違う

ウィルソンの硬式テニスラケットは、2026年8月時点でBlade・Pro Staff・Clash・Ultra・Ultra Tour・Burn・入門SE(Allure SE / Tempest SE)・Shift・Triadの9シリーズ、計37モデルが並行して展開されています。結論として、ウィルソンを選ぶ軸は他ブランド以上に「RA(フレーム硬さ)」と「ストリングパターン」の2つです。柔らかい打球感を求めるならRA53〜57のClash V3、逆に硬めでしっかり弾かせたいならRA70の入門SE(Allure SE / Tempest SE)が候補になります。さらにBlade 98・Blade 98 Proは同じ重量・フェイス・RAのフレームのまま16×19と18×20のパターンだけを選べる構成になっており、パターンの違いがコントロールとスピンにどう効くかを当サイトのスコアで直接比較できます。この記事では、当サイトが持つ37モデル分のスペックと5軸スコアを実際に全件確認したうえで、この2軸を中心にシリーズを絞り込むための入口を提供します。

結論|ウィルソンは「硬さ(RA)」と「パターン」で選ぶブランド

結論として、9シリーズは次のように分かれています。

シリーズ世代モデル数何で選ばれるか
Blade V102026年11コントロール系の主力。98インチは16×19・18×20・18×16の3パターンから選べる
Pro Staff Classic2026年3伝統的なボックスフレームの打感。37本中もっとも高値(44,550円)
Clash V32025年5FreeFlex構造の柔らかいしなり。RA53〜57は37本中もっとも軟らかい部類
Ultra V52025年6反発重視のパワー系。99〜111in²までフェイスの幅が広い
Ultra Tour V52025年3Ultraのツアー仕様。18×19中心の密なパターンでコントロール寄り
Burn V62026年218×16のオープンパターンで、20,900円という手頃な価格のパワー系
入門SE(Allure SE / Tempest SE)2026年2RA70で37本中もっとも硬いエントリーモデル。37本の最安値もこの2本
Shift V12023年3Blade・Clash・Pro Staffの技術を融合したハイブリッド構造
Triad2021年2振動吸収素材を使った継続モデル。入門〜シニア向け

似たような100in²前後のオールラウンド系が並んでいて選びにくく感じるかもしれませんが、次の章で見るとおり、ウィルソンはブランド内のRA(硬さ)の振れ幅がもっとも大きいブランドです。各シリーズの現行モデルはウィルソン公式オンラインストアでも確認できます。

なぜRA(フレーム硬さ)で選ぶのか?シリーズ間の振れ幅が37本中最大

37モデル全体のRA(フレーム硬さ)を確認すると、もっとも柔らかいのはClash V3の53〜57、もっとも硬いのは入門SE(Allure SE / Tempest SE)の70で、その差は17ポイントに達します。打球感スコアもClash 100UL V3・Clash 108 V3の99が37本中もっとも高く、柔らかい打球感を数値で裏付けています。

項目もっとも柔らかいもっとも硬い
RA(フレーム硬さ)Clash 100UL V3 / Clash 108 V3(RA53)Allure SE / Tempest SE(RA70)
打球感スコアClash 100UL V3 / Clash 108 V3(99)Allure SE / Tempest SE(62)

「柔らかい打球感で腕への負担を抑えたい」「反発よりもしなりで飛ばしたい」という悩みには、まずClash V3シリーズを見るのが近道です。逆に、入門SEはRAが高い分しっかりした反発を得やすい設計になっています。RA値(フレームの硬さ)の基本的な意味は「ラケット選びの基本」で解説しています。

なお、この5軸スコアは重量・フェイスサイズ・ビーム厚・ストリングパターン・RA値などから算出したうえで手動補正を加えた相対的な指標であり、ウィルソン社内での位置関係を示すものです。絶対的な性能値ではなく、採点基準が異なる他ブランドのモデルとスコアを直接比較することはできません。

同じフレームでパターンを選べる、Blade 98がもつ独自データ

ウィルソンのもう1つの特徴は、Blade 98・Blade 98 Proの2ラインで、重量・フェイスサイズ・RAが完全に同じフレームのまま、ストリングパターンだけを16×19と18×20から選べる構成になっていることです。パターンの違いだけがコントロールとスピンにどう効くかを、当サイトのスコアで単独比較できます。

モデルフェイス重量バランスパターンRAコントロールスピン
Blade 98 16x19 V1098in²305g320mm16×19628869
Blade 98 18x20 V1098in²305g320mm18×20629653
Blade 98 Pro 16x19 V1098in²305g325mm16×19638569
Blade 98 Pro 18x20 V1098in²305g325mm18×20639753
Blade 98S V1098in²295g325mm18×16616683

Blade 98・Blade 98 Proとも、フェイス・重量・バランス・RAが同じままパターンだけを18×20に密にすると、コントロールスコアが8〜12ポイント上がる一方でスピンスコアは16ポイント下がります。逆にBlade 98S V10は18×16のオープンパターンを採用し、フレームは10g軽い295gながらスピンスコアが83とBlade 98系でもっとも高くなっています。コースを厳密に狙うフラット系のショットが多いなら18×20、回転量を増やしたいなら18×16や16×19という選び方が、この5モデルだけで完結します。ストリングパターンとガット選びの基本的な関係は「ストリング選びとラケットの相性」で解説しています。

Blade V10はどんな人におすすめ?|11モデルのコントロール系主力

Blade V10 2026は、ウィルソンの現行ラインアップで最多となる11モデルを展開するコントロール系の主力シリーズです。X-LOOPフレーム構造としなやかな打球感を生むStableFeel技術を核に、98〜104in²のフェイスサイズに展開しています。

  • Blade 98 16x19 V10(98in²・305g): シリーズを象徴する標準モデル。コントロール88・スピン69
  • Blade 98 18x20 V10(98in²・305g): 18×20の密なパターンでコントロール96に上昇
  • Blade 98 Pro 16x19 V10(98in²・305g): 均一21.5mmフレームのツアー仕様
  • Blade 98 Pro 18x20 V10(98in²・305g): Blade系最高のコントロールスコア97
  • Blade 98S V10(98in²・295g): 18×16のオープンパターンでBlade系最高のスピンスコア83
  • Blade 100 Pro V10(100in²・295g): 100in²のツアー仕様、RA64はBlade V10で最も硬い
  • Blade 100 V10(100in²・300g): 98インチよりフェイスを広げ、コントロール系への入口として位置づけ
  • Blade 100L V10(100in²・285g): 100 V10と同スコアで15g軽量化、操作性86に上昇
  • Blade 100UL V10(100in²・265g): 操作性スコア98はBlade V10で最も高い
  • Blade 101 Team V10(101in²・275g): 打球感スコア94とBlade V10でも上位の柔らかさ
  • Blade 104 V10(104in²・290g): Blade V10最大フェイス、打球感スコア97はシリーズ最高

Blade 98系のパターン別スコアは前章の独自データも参照してください。

Pro Staff Classicはどんな人におすすめ?|伝統のボックスフレーム

Pro Staff Classic 2026は、往年のPro Staffのデザインを現代の素材で復刻したシリーズです。標準モデルのPro Staff 97 Classic(97in²・315g・16×19)はコントロールスコア92と、18×20の2本(Blade 98 Pro 18x20・Blade 98 18x20)に次ぐ37本中3番手の高さです。価格は44,550円で、Pro Staff X Classicと並び37本中もっとも高いモデルになります。

  • Pro Staff 97 Classic(97in²・315g): シリーズの標準モデル。フラット系のショットを武器にする上級者向け
  • Pro Staff 97L Classic(97in²・290g): 25g軽量化し、操作性スコアも64から83に上昇
  • Pro Staff X Classic(100in²・315g): フェイスを100in²に広げたバリエーション

Clash V3はどんな人におすすめ?|37本中もっとも柔らかいRA

Clash V3 2025は、FreeFlex構造による柔軟なしなりが特徴のシリーズで、前述のとおりRA53〜57は37本中もっとも柔らかい部類です。標準モデルのClash 100 V3.0(100in²・295g・16×19)は打球感スコア95で、パワーとコントロールを両立するウィルソン独自のフィーリングを持つモデルとして位置づけられています。

  • Clash 100 Pro V3.0(100in²・305g): 16×20パターンでコントロールをやや高めた上級者向け
  • Clash 100 V3.0(100in²・295g): シリーズの標準モデル
  • Clash 100L V3.0(100in²・280g): 100 V3.0と同スコアで15g軽量化、操作性97に上昇
  • Clash 100UL V3.0(100in²・265g): RA53は37本中もっとも柔らかく、打球感99は37本中最高
  • Clash 108 V3.0(108in²・280g): 108in²の大型フェイスで、RA53はClash 100ULと並び37本中もっとも柔らかく、打球感99も同じく最高

Ultra V5・Ultra Tour V5はどんな人におすすめ?|パワー系とツアー仕様

Ultra V5 2025は、BLX+ハイパフォーマンス・カーボンファイバーによる反発力を核にしたパワー系シリーズです。標準モデルのUltra 100 V5(100in²・300g・16×19)はパワースコア74で、37本中でも上位に入ります。フェイスサイズは99〜111in²まで幅を持たせています。

  • Ultra 100 V5(100in²・300g): シリーズの標準モデル
  • Ultra 100L V5(100in²・280g): 100 V5より20g軽量化、操作性93に上昇
  • Ultra 100UL V5(100in²・260g): Ultra V5で最も軽い一本
  • Ultra 111 V5(111in²・270g): スピンスコア95はBurn Pink 105S V6.0と並び37本中最高タイ、操作性スコア100は単独で37本中最高
  • Ultra 99 Pro V5(99in²・305g): RA67とUltra V5で最も硬い上級者向け
  • Ultra Team V5(100in²・280g): 30,030円とUltra V5で最も手頃な価格

Ultra Tour V5 2025は、Ultraのツアー仕様として18×19中心の密なパターンを採用し、コントロール寄りに振った3モデルです。

  • Ultra Tour 95 QZ V5(95in²・283g): シリーズ最小の95in²フェイス
  • Ultra Tour 98 V5(98in²・308g): カウンターベール技術で安定感を高めたフラッグシップ
  • Ultra Tour 98J V5(98in²・290g): Ultra Tour 98 V5と同スコアで18g軽量化、操作性81に上昇

Burn V6はどんな人におすすめ?|手頃な価格のパワー系

Burn V6 2026は、18×16のオープンパターンで反発力とスピンアシストを両立させたパワー系シリーズです。2モデルとも20,900円と、37本の中でも入門SEに次いで手頃な価格帯にあります。

  • Burn 100S V6.0(100in²・300g): パワースコア81・スピンスコア90
  • Burn Pink 105S V6.0(105in²・265g): スピンスコア95は37本中最高タイ、操作性スコアも94と高い

入門SE(Allure SE・Tempest SE)はどんな人におすすめ?|もっとも硬いRA70

Allure SE・Tempest SEは、いずれも103in²の大型フェイスを持つエントリーモデルです。前述のとおりRA70は37本中もっとも硬く、パワースコア89は37本中もっとも高い数値です。2モデルとも17,600円・16,500円と37本の中でもっとも安く、Tempest SEはストリング張り上げ済みで届いてすぐにプレーを始められます。

  • Allure SE(103in²・267g・17,600円): レクリエーション層向けの軽量グラファイトコンポジット構造
  • Tempest SE(103in²・280g・16,500円): 37本中最安値。ストリング張り上げ済みで即プレー可能

Shift V1・Triadはどんな人におすすめ?|継続モデル2シリーズ

Shift V1 2023は、Blade・Clash・Pro Staffの技術を1本に融合したハイブリッド構造のシリーズです。標準モデルのShift 99 V1.0(99in²・300g・16×20)はコントロールスコア78・スピンスコア64で、特定の性能に振らずバランスを取りたい中級者向けに位置づけられています。

  • Shift 99 Pro V1.0(99in²・315g): 18×20の密なパターンでコントロールスコア90
  • Shift 99 V1.0(99in²・300g): シリーズの標準モデル
  • Shift 99L V1.0(99in²・285g): 99 V1.0より15g軽量化

Triad 2021は、振動を抑えるIzo-Zorbポリマーを採用した継続モデルです。2モデルとも入門者・シニア向けに位置づけられています。

  • Triad Five(103in²・267g): Triad Threeよりコントロールしやすいバランス
  • Triad Three(113in²・264g): 113in²の大型フェイスで、腕への負担を抑えたいシニア層にも位置づけ

現行37本のスペック一覧

シリーズごとの全モデルのスペックをまとめました。

Blade V10 2026 全11モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Blade 98 16x19 V1098in²305g320mm16×1962
Blade 98 18x20 V1098in²305g320mm18×2062
Blade 98 Pro 16x19 V1098in²305g325mm16×1963
Blade 98 Pro 18x20 V1098in²305g325mm18×2063
Blade 98S V1098in²295g325mm18×1661
Blade 100 Pro V10100in²295g320mm16×2064
Blade 100 V10100in²300g320mm16×1961
Blade 100L V10100in²285g330mm16×1961
Blade 100UL V10100in²265g325mm16×1960
Blade 101 Team V10101in²275g330mm16×1958
Blade 104 V10104in²290g320mm16×1958

Pro Staff Classic 2026 全3モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Pro Staff 97 Classic97in²315g310mm16×1964
Pro Staff 97L Classic97in²290g325mm16×1962
Pro Staff X Classic100in²315g310mm16×1963

Clash V3 2025 全5モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Clash 100 Pro V3.0100in²305g310mm16×2057
Clash 100 V3.0100in²295g310mm16×1955
Clash 100L V3.0100in²280g315mm16×1955
Clash 100UL V3.0100in²265g330mm16×1953
Clash 108 V3.0108in²280g335mm16×1953

Ultra V5 2025 全6モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Ultra 100 V5100in²300g320mm16×1965
Ultra 100L V5100in²280g325mm16×1964
Ultra 100UL V5100in²260g330mm16×1963
Ultra 111 V5111in²270g320mm16×1862
Ultra 99 Pro V599in²305g325mm16×1867
Ultra Team V5100in²280g330mm16×1964

Ultra Tour V5 2025 全3モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Ultra Tour 95 QZ V595in²283g340mm16×2068
Ultra Tour 98 V598in²308g325mm18×1967
Ultra Tour 98J V598in²290g330mm18×1967

Burn V6 2026 全2モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Burn 100S V6.0100in²300g320mm18×1668
Burn Pink 105S V6.0105in²265g335mm18×1666

入門SE 2026 全2モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Allure SE103in²267g341mm16×2070
Tempest SE103in²280g330mm16×2070

Shift V1 2023 全3モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Shift 99 Pro V1.099in²315g315mm18×2065
Shift 99 V1.099in²300g315mm16×2063
Shift 99L V1.099in²285g320mm16×2062

Triad 2021 全2モデル

モデルフェイス重量バランスパターンRA
Triad Five103in²267g357mm16×2060
Triad Three113in²264g360mm16×1958

悩み別|どのモデルを見ればいいか

具体的な悩みから、37本の中でまず見るべきモデルを絞り込みます。

飛ばない・パワー不足を感じる場合

パワースコアが最も高いのはAllure SETempest SE(いずれも89)ですが、この2本はRA70と37本中もっとも硬いエントリーモデルです。中級者以上で反発力を求めるなら、RAがやや穏やかなBurn Pink 105S V6.0(パワースコア84・RA66)やBurn 100S V6.0(同81・RA68)、フェイスの大きさで飛びを補いたいならUltra 111 V5(同80)が候補になります。

スピンがかからない場合

スピンスコアが37本中もっとも高いのはBurn Pink 105S V6.0Ultra 111 V5(いずれも95)で、どちらも18×16・16×18のオープンパターンです。Blade系で回転を増やしたい場合は、同じBladeの打感を保ちながらスピンスコア83まで上げたBlade 98S V10が候補です。回転をかけるための一般的な考え方は「スピンを増やしたい人のラケット選び」で解説しています。

コントロールを重視したい場合

コントロールスコアが37本中もっとも高いのはBlade 98 Pro 18x20 V10(97)で、Blade 98 18x20 V10(96)、Pro Staff 97 Classic(92)が続きます。上級者未満でコントロール系を検討している場合は、18×20の密なパターンよりやや扱いやすい16×19のBlade 100 V10Blade 100L V10(いずれも86)から見るのが無理のない選び方です。

腕・肘に不安がある場合

RA(フレーム硬さ)がもっとも低いのはClash 100UL V3.0Clash 108 V3.0(いずれもRA53)で、打球感スコアも99と37本中最高です。当サイトのデータではTriad Threeも「腕への負担を抑えたいシニアプレーヤー」向けに位置づけています。柔らかい打球感を最優先するならClash V3シリーズ、大きめのフェイスで扱いやすさも欲しい場合はTriad Threeが候補です。

重くて振り切れない・スイングスピードに自信がない場合

操作性スコアが37本中もっとも高いのはUltra 111 V5(100)です。もっとも軽いモデルを求めるならUltra 100UL V5(260g)が37本中最軽量で、操作性スコアも96あります。Blade系で軽さを求めるならBlade 100UL V10(265g・操作性98)も候補です。

まとめ|ウィルソンのラケットはRAとパターンで絞り込む

ウィルソンの硬式テニスラケットは、2026年8月時点でBlade・Pro Staff・Clash・Ultra・Ultra Tour・Burn・入門SE・Shift・Triadの9シリーズ・計37モデルが現行展開されています。もっとも重要な軸はRA(フレーム硬さ)で、Clash V3の53〜57からAllure SE・Tempest SEの70まで17ポイントの幅があります。加えてBlade 98・Blade 98 Proは同じフレームのままストリングパターンだけを16×19・18×20から選べるため、コントロールとスピンのどちらを優先するかをパターンだけで調整できるのもウィルソンの構造的な特徴です。

まずは本記事のRA・スペックと5軸スコアでシリーズを絞り込み、絞り込んだシリーズの中からラケット診断や、コントロール系パワー系スピン系軽量・操作性オールラウンドの各ジャンル別ランキングで具体的なモデルを比較することをおすすめします。